DNA RNA の受託合成、プロテオーム受託解析、ペプチド抗体作製
バイオ研究を支援する
Home目次 | ポリクローナル 抗体 |
モノクローナル 抗体 |
ペプチド合成 | テクニカル サポート |
ペプチド及び抗体の取り扱いと保管方法について
保存:
ペプチドは−20℃で保存してください。大部分のペプチドはこの温度では数年間安定です。
ペプチド取り出すとき 安定性を減らす縮合反応を最小化するためには保存バイアルをゆっくりと室温に戻してください。必要量を取り出した後 吸湿を避けるため できるだけ早くバイアルを再シールしてください。
溶解:
ペプチドの溶解は特に疎水性の高い場合には 大きな問題であります。まず最初 ペプチドは 脱イオン水に溶解させてみることです。もしペプチドが溶けにくい場合は 超音波処理が役に立つことがあります。
多くのペプチドは 純粋な水には溶けません。塩基性ペプチドでは酢酸(約10%v/v)またはTFA(0.1%v/v)を 酸性ペプチドではアンモニア水(1%NH4OH)を加えることがよいでしょう。非常に疎水性が高いとか 中性ペプチドではアセトニトリルを5%から50%までを徐々に加えるか イソプロパノール、DMF または DMSOを加えて 超音波処理することで溶解が進むことがあります。安定な二次構造を作ったペプチドに対しては尿素やグアニジン等の変性剤を加える必要があります。
一旦ペプチドが完全に溶解できたら 必要なバッファーを加えて最終溶解濃度に調整してください。
その他注意事項:
1 Cystein(C) Methionine(M) 及びTryptophane(W) を含むペプチドは酸化されやすく 従って できるだけ脱酸素溶媒による処理が望ましい。脱酸素水は減圧による脱気またはチッソ、ヘリウム または アルゴンをバブリングさせることで得られます。
2 Cystein(C) またはMethionine(M)を含むペプチドでは2量体や環化につながるチオール基の酸化が起きるので塩基性溶媒 またはDMSOを使用すべきではありません。
3 N末端にGlutamine(Q)を含むペプチドでは 酸化溶媒では環状ピログルタメートを作りやすいなります。
4 アセトニトリルやDMSOの溶媒はペプチドの使用目的に合わせて適当な濃度まで下げておく必要があります。
5 当社が合成したペプチドはあくまで研究目的のために作られたものです。この製品の使用に伴って起きるパテント問題に関して当社は一切責任はありません。
2)抗体の取り扱い及び保管方法に関する注意事項
ポリクローナル抗体は基本的には非常に安定です。抗体血清は、短期間であれば、常温での保存でも問題ありません。数ヶ月までの保存は4℃での冷蔵をお勧めします。
細菌のコンタミを防ぐため、sodium azide 0.02%(w/v)等の保存剤を入れることが有効です。長期の保存には、-20℃又はそれ以下の冷凍保存をお勧めします。
但し、抗体活性の低下につながる冷凍解凍の繰り返しを避けるため冷凍前に ご使用になる単位での分注をお勧めします。
免疫抗原によるアフィニティ精製カラムによる精製抗体取り扱い及び保管方法
抗体免疫に使用したペプチドに特異的な抗体は、免疫抗原アフィニティセファローズレジンを用いて精製しております。
0.1M Tris-Glycine pH 7.8+0.02% sodium azide バッファーでは、4℃の状態で1ヶ月までの保存が可能です。さらに長期の保存には、精製抗体に1:1でglycerol+BSA 1%(w/v) を加えてください。
尚 アフィニティ精製カラムは 4℃で保存してください。(セファローズは Phosphate Buffer Salin 溶媒の1/10希釈液とともにチューブに保管する)
プロテインAカラム 又は、プロテインGビーズカラムによる精製抗体取り扱い及び保管方法
IgGフラクションが プロテインAカラム 又は プロテインGビーズカラムを使って精製されているアフィニティ精製抗体は、上記ポリクローナル抗体血清と同様の方法で保存できます。つまり 4℃で数ヶ月、適当に分注した形の-20℃でそれ以上の長い期間保存が可能です。
Home目次 | ポリクローナル 抗体 |
モノクローナル 抗体 |
ペプチド合成 | テクニカル サポート |